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うどん共和国埼玉
うどん共和国埼玉で 推しうどん探し
埼玉 | 埼玉 |2025年11月04日

埼玉うどんの専門家に聞きました!
埼玉うどんの魅力
まずは何よりも「暮らしに根ざした郷土食」であること。昔から毎日の食卓で食べられてきた、その日常の積み重ねが埼玉うどん文化の核といえます。そこに加わるのが「挑戦する土壌」で、埼玉県では、本場の技術や思想が息づくなかで新しい試みにチャレンジする店が次々に現れ、受け入れられています。全国的に見ても実力派のお店もあり「すごいうどん店が埼玉にはあるんだ!」と誇らしい気持ちになることも。つまり、埼玉うどんは郷土に根ざして町おこしの力になるとともに、修行帰りの若手や新進気鋭の店が挑戦を続ける源となり、その息づかいが文化を進化させていく。その共存の豊かさこそが最大の魅力だと思います。
埼玉うどんの楽しみ方
まずは「麺そのものを味わう」ことが重要です。「わしわし」っと噛みしめれば、小麦の香りや力強さが口いっぱいに広がって「噛むことでうまさが立ち上がってくる」のが埼玉流。もうひとつの楽しみは「つけ汁との出会い」です。豚肉とネギが入った熱々の肉汁に、冷たい麺を豪快に浸せば、じゅわっと旨みが絡んで迫力ある一杯に。逆にシンプルなぶっかけにすれば、麺そのものの存在感をダイレクトに堪能できます。そして何より大切なのは「その土地を感じながら食べる」こと。それぞれの一杯には、その地域の歴史や暮らし、そして店主さんの想いが込められています。皆さんもぜひ食べ歩きをして「うどんを通して埼玉を旅している」感覚を味わってみてください。
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「うどん共和国埼玉」とは?
埼玉県は、うどんを含む「和風めん」の出荷額が全国第1位(※)。また小麦の収穫量も全国有数を誇り、地域性を反映して多様な発展を遂げた個性豊かなうどんを楽しめるそう。そんな埼玉のうどんをPRするべく、埼玉県が名付けたキャッチコピーが「うどん共和国埼玉」。県を上げて埼玉のうどんの魅力を発信しています。※経済産業省「2024年経済構造実態調査(製造業事業所調査)」 -
教えてくれたのは… 武正 倫さん
株式会社ジャズワークス代表 Youtube「埼玉うどん子TV」運営/加須市観光大使
うどん子TV/身近な郷土料理である「うどん」を切り口に、魅力的な埼玉の様子を発信するYouTubeチャンネル。約250店舗のうどん店を紹介!
桶川市|倫さん イチ押し!明治から続くうどん店。優しさと力強さの両方を味わえる麺【手打ちうどん いしづか】
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創業は明治時代。現在は4代目のご主人が約20年にわたり腕を振るう老舗店。先代からではなく「独学」でうどんの道へ進んだご主人は、うどんを食べること自体が大好きで、常に進化を続けています。そんな4代目がうつうどんは、透き通るような純白の美肌麺と、讃岐うどんを思わせるもちもち&チュルッとした喉ごしが特徴。さらに噛みしめるとむぎゅっとした重量感もあり、優しさと力強さを兼ね備えた唯一無二の麺を楽しめます。つゆは、ぶっかけや牛肉つけ汁などのほか、パンチの効いた牛ホルモンつけ汁などの個性的な味わいも人気。天ぷらも圧巻のクオリティで、薄衣でサクサク、素材の旨味を感じる絶妙な揚げ具合です。旬の素材にこだわり、季節によって新潟・南魚沼のブランド「やいろしいたけ」や、甘長唐辛子なども。それを岩塩・だし醤油・天つゆなど幅広い食べ方で味わえます。夜はお酒と一緒に楽しむお客さんも多い風情あるお店です。(武正さん)
上尾市|リラックスできる本格うどんカフェ。創作うどんもデザートも【365日製麺所】
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きれいで広々としたカフェのような店内で本格的なうどんはもちろん、創作うどんやデザートも楽しめます。「打ち立て・茹でたて・揚げたて」で作られており、15分ほどの待ち時間にはいりこスナックや無料ドリンク、クレーンゲームを引けるサービスも。うどんのこだわりとともに「お客を楽しませよう」という心意気が伝わってくるお店です。
大宮区|力強い麺を豚肉たっぷりのつけ汁で “肉汁うどん”の専門店【肉汁うどん桜】
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毎日店内で打つ自家製麺は、もちもちとした食感と小麦の風味がしっかりと感じられる逸品です。厳選した国産豚肉とシャキシャキのネギ、ふっくらしたお揚げが織りなす、熱々な「桜特製肉汁」は、旨みが広がり、食べ応えと香りの余韻がクセになります。そのほか人気メニューが多数あり。ランチでもディナーでも楽しめるお店です。
見沼区|クリーミーな鶏白湯スープにうどんを入れた「うーめん」が人気【小梅キッチン】
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健康福祉センター「ゆーぱるひざこ」内にある、浦和の名店・小梅 浦和総本店が監修するお店。人気メニューの一つが「小梅浦和総本店名物うーめん」で、まろやかでクリーミーな鶏白湯スープに、喉ごしの良いもちもち自家製麺がベストマッチ。スープの最後のひとすくいまで楽しめる一杯です。
蓮田市|地元素材を使った美味しい乾麺。埼玉県産の小麦粉・小松菜を使用【翁の郷】
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小松菜の高い生産量を誇る埼玉県で、栄養ある小松菜を手軽でおいしく食べてもらうべく開発されたのがこちらの「小松菜うどん」。麺は埼玉県産小麦粉を使用し、鮮やかな緑色は小松菜そのものの色。無着色・無添加の小松菜うどんは、彩の国優良ブランド品に認定されています。
越谷市|倫さん イチ押し!埼玉が誇る讃岐うどん専門店。魅力の天ぷらと一緒に楽しんで!【もり豊】
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香川県の有名店で修行を積んだ店主が、春日部で創業した後、2024年に越谷へ移転して開いた讃岐うどん専門店。外観は美術館のような木の装いで、店内は全面ガラス張りで開放感を感じます。手打ち麺は白く美しい見た目をしており、冷たいぶっかけうどんでは力強いコシと弾力、温かいかけうどんではやさしいもっちり感と喉ごしが楽しめます。出汁は讃岐伝統のいりこをベースに鰹の風味もプラスして、澄んだ味わいと深みを両立。そして最大の魅力は天ぷらで、名物の「とり天」は胸肉を使いながらも驚くほどのジューシーさ。下味がしっかり付いており、優しい味わいのうどんと抜群の相性です。他にもちくわ天や半熟卵天、大葉天、海老天など、揚げたての天ぷらが充実。さらに、うどんと共に提供される「すだち米油」は、うどんにサッとかければ、さわやかな香りと上品なコクが加わり、麺の美味しさを新しい角度から引き立てます。(武正さん)
春日部市|春日部グルメの藤うどん。目にも喉ごしも楽しめる一品【朝日屋】
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鮮やかな藤色がインパクトある「藤うどん」を楽しめるお店です。藤うどんは、藤の郷である春日部市の街おこしの一環として開発されました。埼玉産小麦粉「あやひかり」を使用した麺にアヤムラサキイモで藤色を表現。麗しい見た目とモチモチ・ツルツルのうどんは、お土産にもぴったりです。
朝日屋
048-736-1296/春日部市藤塚2371-32/11:00~15:00(LO14:20)、17:00~20:30(LO.20:00頃)/水曜、第3火曜定休
草加市|ドリンク&うどんのスタンド。美味しいお出汁ともちもちうどん【ユルリ】
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気軽に立ち寄ってすすれるうどんカフェ。かけうどんと肉うどんがあり、天かすや温玉などのトッピングも魅力的。喉ごしの良いうどんと、北海道歯舞産長昆布とサバやアゴが入った混合節でひいたお出汁の相性がばっちり。ソフトクリームは東毛酪農の原料を100%使用とのことで、濃厚なのに後味さっぱり。大人気のカフェメニューです。
春日部市|平たい太麺と味わいカレーの美味しすぎるハーモニー【カレーうどん幸陽】
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うどんは、香りとコシを求めて自社栽培した春日部産100%の小麦を使用。平たい太麺で噛み応えしっかりです。片栗粉でとろみをつけず、小麦粉でとろみをつけているカレーは、鶏ガラ、かつお、イワシ、野菜などから出汁をどった栄養スープにオリジナルカレーをブレンドしているそう。紙エプロンや、味変用の10種類近くの調味料など、細やかな気配りが嬉しいお店。
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048-796-4236/春日部市8-1842/6:00~14:00※完売次第、終了/水曜定休
三郷市|驚きのツルツル食感「ひもかわうどん」をお手軽に【お多福 三郷店】
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群馬県のご当地うどんである「ひもかわうどん」を、肉汁ひもかわうどんと、ひもかわ坦々うどんで楽しめます。ぴかぴかに光る幅広の麺を、折りたたむようにタレにつけて口に入れると、粉の風味と、もにゅっとした不思議な噛み応え。喉ごしも楽しいツルツルもちもちうどんです。どちらも大盛OK。
