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リニューアルオープン記念

横浜美術館の楽しみかた

横浜市 神奈川 |2025年03月18日

横浜美術館の楽しみかた

約4年ぶりに全館オープンした横浜美術館でまず目を引くのはエントランスホールの「グランドギャラリー」。以前より明るく開放感のある印象を醸すルーバー(屋根)は、人々が集う空間をぐっと華やかに演出。
”だれもが思い思いに過ごせる美術館へ”の想いが表現された「じゆうエリア」は、展覧会を見ない人もウェルカムな無料空間。おしゃべりできる「まるまるラウンジ」、キッズ&ファミリーが安心して利用できる「くつぬぎスポット」、大彫刻の近くで座ってくつろげる大階段など、設計時に美術館前の広場(グランモール公園)と美術館エントランスをつなぐことに重点を置いていたという丹下健三氏の想いも引き継がれ、彼が作った建物を大切に受け継ぎながらこれまで以上に開かれた美術館として生まれ変わりました。
どんな人も歓迎する”港のような”横浜美術館。リニューアルを記念した展覧会『おかえり、ヨコハマ』は、「横浜」と「多様性」をキーワードに美術館のコレクションを新たな視点でみせています。横浜市歴史博物館、神奈川県立歴史博物館等の協力のもと、縄文時代から現代までを開港前から開港後の8つのテーマで展開し振り返ります。これまであまりフィーチャーされてこなかった開港前の人びとや女性、子どもなどにスポットをあてた作品も見どころ。また、セザンヌ、ピカソ、マグリット、奈良美智といったなじみの名作コレクションも楽しめるほか、子どもや家族で一緒にアートを楽しめる仕掛けもあり、新たな美術館の幕開けにふさわしい展覧会になっています。撮影:新津保建秀

だれもが気軽に立ち寄れて、来てよかったと思える美術館を目指して
館長|蔵屋 美香さん
横浜美術館では「美術と出会うこと」自体が最終目標ではありません。今回の改修工事では、「グランドギャラリー」を中心とした「じゆうエリア」を、のんびりくつろいでいただける空間となるよう整備しました。ふらりと立ち寄って一息ついたり、併設カフェで買った飲み物を楽しんだり、天窓からの陽の光の暖かさを感じたり。そうしてお一人おひとりが、よりよい【生(せい)】を生きるための力をチャージする時間を過ごしてもらえたらうれしいです。 撮影:加藤甫

楽しみかた1|「じゆうエリア」で気軽にアートにふれる

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    新設したガラス張りの無料展示室ギャラリー9では陽の光が射しこむ開放的な空間にガラスのコレクションが並ぶ「ガラスとひかり」を~6/2(月)まで開催中。
    ギャラリー9 展示風景
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    自然光を透かした作品は、横浜美術館の学芸員でさえ、おもわず「おお!」と声をあげてしまうほど。
    撮影:新津保建秀

楽しみかた2|子どもや 初めての人も 楽しめるしかけ

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    「こどもミッションシート」「ビビっと!びじゅつ探検カード」「子どもの目でみるコーナー」といった、新しい試みのプログラムが登場。来館者とスタッフの新たなコミュニケーションの機会が増え、美術館がさらに楽しくなるしかけです。

楽しみかた3|ショップでわくわく、カフェでウキウキ

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    併設のカフェやショップも魅力的。「馬車道十番館 横浜美術館喫茶室」のショートケーキ(880円)でひと息ついたら、
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    ミュージアムショップ「MYNATE(ミナト)」でおみやげ選び。トートバッグM2,200円、ワイド2,530円。

企画展|横浜美術館リニューアルオープン記念展「おかえり、ヨコハマ」

新しい船出となる本展。タイトルには「久しぶりに横浜美術館が帰ってきた」という意味と、「異なる時代にいろいろな地域からやってきて横浜に暮らしたさまざまな人たちを、あらためて『おかえり』と言って迎え入れたい」という希望が込められています。6/2(月)まで。 一般1,800円、大学生1,500円、中高生900円。
左:《人面付土器》(鶴見区上台遺跡)[部分]弥生時代後期H32cm 横浜市歴史博物館蔵(神奈川県指定重要文化財)右:ルネ・マグリット《王様の美術館》[部分]1966年 油彩、カンヴァス  130.0 x 89.0 cm 横浜美術館蔵

横浜美術館

住所:横浜市西区みなとみらい3-4-1 /交通:みなとみらい線みなとみらい駅3番出口より徒歩約3分ほか/時間:10時~18時(入館は閉館の30分前まで)/休み:木曜日、年末年始(3/20開館、3/21休館)/観覧料:展覧会により異なる/TEL:045-221-0300(代表)