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あのシーンの舞台裏は?

本山慈恩寺 に流れる”大河”の時

寒河江 山形 |2026年02月24日

本山慈恩寺 に流れる”大河”の時

大河ドラマ『豊臣兄弟!』のロケ地として話題の「本山慈恩寺」。実は、ドラマのクランクインが行われた重要な場所でもあります。1300年の歴史を持つ境内でどのような撮影が行われたのか?その舞台裏と、今こそ訪れたい境内の見どころを徹底解説します。

  • 悠久のときを刻む歴史と空気に浸り、印象的なシーンに想いをはせる

    今、脚光を浴びている寒河江市にある本山慈恩寺。現在放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」のクランクインの地として選ばれました。本山慈恩寺の魅力やロケの様子を見てなどお話を聞いてみました。

    瑞宝山 本山慈恩寺は慈恩宗の本山で、奈良時代に行基によって奏上され、聖武天皇の勅によりインドからきた 婆羅門僧正によって開山された古刹です。現在は3院17坊からなる祈願寺で、本尊の弥勒菩薩座像、本堂などは貴重な国指定重要文化財。そのほかにも、県・市の指定文化財を多数有し、広大な旧境内は国の史跡に指定されています。

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    現在の境内には山門・本堂を中心に、薬師堂や三重塔などが立ち並び歴史と風格を感じさせます。中でも現在の本堂は1618年に再建されたもので、茅葺の本堂としては全国でも有数の規模を誇ります。
    ちょうど2024年に70年ぶりに茅葺屋根の保存修理が完成したところで、名前は出ませんがその堂々たる姿を披露しました。当時の姿を取り戻した重厚な茅葺屋根は、その存在感が際立っていたと思います。

    本山慈恩寺は今回のドラマだけではなく、過去にも映画やTV番組などさまざまなロケに協力しています。冬は墨絵のような静寂、夏は緑の息吹や鳥の声だけを感じるような清涼な静謐さなど、四季を感じられる本山慈恩寺に聖地巡礼してみませんか。
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  • 舞台裏はどんな感じ?

    Q.依頼を聞いたときは?

    今回のお話をいただいて、選ばれたことに驚き嬉しく思いました。クランクインということで、撮影初日に皆さん揃ってご祈祷を行いました。11年ぶりの特別御開帳の時期で、通常は閉じられている内陣の扉がすべて取りはずされご本尊を前にした特別な雰囲気でのご祈祷となりました。

    Q.撮影を見てどうでした?

    撮影は、メイクや衣装の直し、カメラの角度を変えるなど何度も繰り返し撮っていて「出演者の方々もスタッフの皆さんもすごいな」とつくづく感心しました。

    Q.印象に残ったのは?

    時代に合うように周囲を整えたり撮影用の煙の向きまで調整したりする、見えない部分でのスタッフの皆さんの奮闘が印象深かったです。
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    見どころ POINT 1|願いを込めた あの鐘楼

    鐘楼は本堂や山門からもすぐのところにあります。実はこちらも茅葺屋根で市の指定文化財。参拝者は自由に鐘を撞くことができるため、大晦日は例年以上の大混雑だったとか。鐘楼にたたずみ鐘を撞けば出演者の気分になれるかも?撞く時は願いを込めて丁寧に撞きましょう。
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    見どころ POINT 2|重厚な茅葺の迫力とご祈祷の場

    本堂の茅葺の厚みは圧巻!外陣の天井絵や絵馬も目をひきます。絵から逃げ出して手綱をつけられたという馬も!午年の今年、馬はチェックですよ。文化財を間近に見られる内陣見学もおすすめです。菊の御紋や桐紋もあるのでじっくり見てみましょう。
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    見どころ POINT 3|若がえり!? あの番組でも登場の…

    「鋳鉄仏餉鉢(ちゅうてつぶっしょうばち)」はロケに協力したバラエティ番組でも登場。頭を入れるとボケ防止、若返るといわれているそう。本堂にあるので、お詣りとあわせて試してみては。
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    立ち寄りスポット|美味しい料理と華やかさも楽しんで

    慈恩寺三重塔からほど近く、べんがらの外壁が目をひく陣屋は、山形ならではの旬の素材を使った会席料理を楽しめる料亭と和の空間で味わう本格ラーメンの麺があり、お好みで寛げます。また、寒河江雛まつりの会場の1つでもあり、代々伝わる享保雛を見ることができます。
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    慈恩寺 陣屋

    料亭 慈恩寺陣屋/麺 慈恩寺陣屋/ひなの隠れ宿 慈恩寺陣屋/0237-87-1112/寒河江市慈恩寺字田沢377-18/【料亭】10名以上要予約、【麺】木~日、祝日の11:00~14:00